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●国 語
時間配分がカギ。
「聞き取り」にも
慣れておこう

 千葉県の公立高校入試の国語は、今春から導入された「聞き取り」がテストの冒頭に行われました。しかも出題内容には作文が含まれていました。これまで作文はいちばん最後の問題として設定されていたので、戸惑った受験生が多かったのではないでしょうか。いちばん最初の問題なので時間をかけて作文を書けたためか、作文の正答率は前年と比べて上がっています。来春入試でもやはり冒頭に「聞き取り」があり、作文の問題が出る可能性が高いと考えられます。
 ここで大切なのは時間配分です。最初の作文に時間をかけてしまうと、問題を解き終えないうちに試験が終わってしまいます。それを防ぐためには同じ形式のテストに慣れ、要領をつかんでおくこと。また、「聞き取り」は予想以上にスピードが速いことも知っておきましょう。「聞き取り」も、模擬試験や塾などで本番に近いものに慣れておくのがおすすめです。

●数 学
上位校めざすなら
難しい図形問題を
集中攻略

 「数と式の計算」の配点は過去3年間にわたって40〜50点ありましたが、今春入試では35点に減りました。かわって配点が増えたのは図形です。図形問題だけで40点の配点となりました。来春入試でも同様の配点になるかどうかはわかりませんが、少なくとも上位校を希望する受験生は図形の中でも特に正答率の低い空間図形などを集中的に攻略し、難しい問題を解けるようにしておかなければ合格は難しいでしょう。

●英 語
多くの問題をこなして
長文に慣れておく

 リスニングの配点が21点と高いので、まずここを攻略することが大切です。実際のテストのリスニングのスピードはかなり速めです。少なくとも学校の授業のリスニングよりは速いと考えておきましょう。さまざまな教材でスピードに慣れておいてください。
 リスニング以外はすべて「読む」力が必要な問題です。千葉県立高校入試の英語は長文の読解問題が多いことで知られており、内容も説明文などが増えています。中学校のカリキュラムはおもに「聞く」「話す」ことを中心にしているので、「読む」「書く」能力は家庭や塾で身につけるしかありません。短時間では対策は練りにくいのですが、少しでも「読む」ことに慣れておくことが大事です。

●社 会
公民、特に経済分野を
重点的に攻める

 地理、歴史、公民の各分野からほぼ同じ比重で出題されます。しかし公民の授業が遅れがちになるなど、とかく公民分野の勉強はおろそかになりやすいものです。しかし配点は他の分野とほとんど変わらないので、公民をしっかり勉強しておくと有利です。特に経済の分野を重点的に勉強しておきましょう。
 また基本用語は漢字で書けるように。都道府県名と県庁所在地も漢字で書けるように練習してください。

●理 科
「天気とその変化」
「電流とその利用」
などを中心に

 過去の出題領域を分析すると、来春の出題分野がある程度推測できます。1分野の「物理」は「光や音、力で見る世界」「電流とその利用」を中心に勉強を進めましょう。「化学」は「物質のすがた」「化学変化と原子・分子」「物質と化学変化の利用」の全領域をまんべんなく。2分野の「生物」は「植物の生活と種類」「動物の生活と種類」は必ず勉強しておくこと。「地学」は「天気とその変化」が必出です。あくまでも推測なので、基本的にはどの領域もすべて復習することが大切です。


県立高校入試へ向けて

ターゲットはあくまで一般入試
推薦はリスクが多い

平成21年度の茨城県高校入試は、推薦入試が平成21年2月10日(火)、一般入試が同3月4日(水)に行われます。
 今春の入試では受験生のおよそ4人に1人が推薦で県立高校の合格を手にしており、毎年わずかに推薦の募集人員枠が拡大する傾向にありますので、みなさんの中にも推薦で受験しようと考えている方が多くいらっしゃるかもしれません。
 しかし、推薦入試を受けるには中学校で校内推薦をもらわなければなりません。また推薦入試は一般入試と違って、推薦書、調査書、面接、小論文、口頭試問などが判定材料となります。ほとんどの場合、中学校で推薦をもらう時期と一般入試の勉強がピークを迎える時期が重なるため、受験勉強で一番大切な時に「小論文・面接の練習」に時間を割かなければなりません。問題も非常に難しく、複数の科目を融合させたような内容です。加えて、小論文の出題傾向が最近変化しているので対策には十分な時間が必要です。
 さらに推薦入試は毎年高倍率を記録します。推薦で不合格になったショックから立ち直れず一般入試でも失敗してしまった――という例もあります。 
 したがって、推薦入試は「受験の機会が2回に増えた、合格のチャンスも広がった」という程度にとらえたほうがいいでしょう。あくまでも一般入試での合格を第一に考えて、推薦で受かればラッキーという気楽な気持ちで推薦入試に臨むことをおすすめします。高杉氏 茨城県進学フェア2008(写真=水戸会場)で講演する高杉俊作氏高杉氏つづき

内申点より
学力検査の点数が大切

 推薦入試で不合格になったからといって、その学校の一般入試での受験をあきらめるのは間違いです。推薦と一般入試は全く別物。では一般入試ではどのようにして合格・不合格が決まるのでしょうか。この点を簡単にご説明しましょう。
 一般入試で合否判定の材料となるのはいわゆる内申点と学力検査です。内申点は中学校の通知表の成績を合計したもので、中1から中3まで5教科がオール5だったとして135点満点です。これと学力検査の得点(500点満点)の2本立てで合否が決まります。
 まず、内申点も学力検査の点数もともに上位だった受験生は文句なく合格です。内申点も学力検査も悪ければ当然不合格。問題は「内申点は高いが学力検査が低い受験生」と、「学力検査は高いが内申点は低い受験生」です。この中から合格者をどう決めるかは学校によって異なりますが、いわゆる学力上位校ほど「学力検査の点数は高いが内申点は低い受験生」の中から多くを合格させます。「内申書は高いが学力検査が低い受験生」からももちろん合格者は出ますが、その人数が少ないのです。
 結論を言えば、どれだけ内申書がよかったとしても学力検査の点数がその学校のボーダーラインを下回っていたら不合格になります。ボーダーラインは学校によって異なりますが、その学校を受験した生徒の平均点より15〜20点下と考えていいでしょう。
 これは一つの目安ですが、学力検査の点数がその学校の募集定員の上位85%に入っていれば内申点、倍率にかかわらずほぼ合格です。水戸第一高校であれば、推薦での合格者を除いた288人前後が一般入試の募集定員となりますから、学力検査で244番までの点数が取れればまず合格だろうということです。受験者数でいうと、その学校の受験者の上位50%に入ればよいことになります。

理科・社会中心に
1点でも多くとる勉強を

 今から努力しても内申点は上げられません。しかし今からでもがんばれば3月の学力検査の点数はまだ上げられます。もう中間・期末テストのための勉強ではなく、本番の学力検査で1点でも多く点数を取る勉強法にシフトしてください。中間・期末テストの点がよいからといって安心する人がいますが、これは大きな落とし穴です。
 教科別に考えると、今から勉強してもっとも成績アップが見込めるのは理科と社会です。1ヶ月で偏差値を10ポイント上げる人もいます。効率的な勉強方法を塾の先生に相談するのがベストです。また数学も中3の秋以降に勉強する単元から多くが出題されますので、最近勉強したことをしっかり復習してください。


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