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あさひ教育ねっと・不登校、いじめ
 年々増加傾向にある不登校。本紙編集部にも、不登校に悩む保護者からの声が多く寄せられている。今回は「NPO東京教育・カウンセリング研究所」で、長年不登校のカウンセリングに取り組んでいる大島朗生さんに、不登校の問題とその治療法をうかがった。

家族主体の治療をサポートする

社会性の育成を阻む不登校

 不登校がなぜ問題になるのか。「勉強が遅れる」「生活が崩れる」「人間関係が育たない」などの理由が言われていますが、私たちが最も危惧しているのは、社会との接触が断たれてしまうことで、社会性が育たなくなることです。
 社会性とは他人との生活の中で育成されるものです。一昔前のように兄弟姉妹の数が多ければ問題は少ないのですが、一人ないし二人という少数のもとで両親から手厚い生活が保障されている場合、社会性がまったく育たないのです。

一人ひとりにあわせた治療計画
 とはいえ、他人と触れ合い社会性を育てるために、必ずしも在籍校に戻るのがベストとは考えていません。社会性以前の問題で困っている児童生徒に対して登校刺激を与え続けるのも得策ではありません。
 当然のことですが、個別に治療計画を立てます。不登校という現象は同じでも、その対応を誤ると効果が期待できないからです。

家族の協力のもと実施する”家族療法”
 研究所では不登校の相談には“家族療法”という考え方に基づく援助を行っています。これは“家族の力を集結させて問題に対応する”ことを重視する方法です。
 この療法では「問題を起こしているとみなされる人」を「IP」と呼びます。問題が生じたのは「IP」が悪いからではなく、たまたま生じた歪みが「IP」に現れたのだと考えます。そして、不登校という状態をどうしたら解決できるかをご家族と共に考えていきます。

カウンセラーを活用することも大切
 不登校問題には、基本的にカウンセラーとご家族の方が協力して対応します。カウンセラーは、ご家族の方が少しでも希望が持てるようにと、一緒に作戦を練る参謀のようなもの。参謀がいくらがんばっても、家族の努力なしには状況は変化しません。カウンセラーを十分活用し、順調にかつ短期間に回復していった例多くあります。あくまでも主体はご家族なのです

◆◆大島 朗生さんプロフィール◆◆
NPO東京教育・カウンセリング研究所カウンセリング部長。専門は臨床心理学、特に精神分析学、集団精神療法。著書に『現代のエスプリ411 パフォーマンス学』(至文堂)、『図解雑学 臨床心理学』(ナツメ社)、など。
NPO東京教育・カウンセリング研究所
TEL03-5833-3583


このコーナーでは皆さんの体験談、ご意見を募集いたします。
「私はこうして子どもの不登校をなおした」「いじめとこうして戦った」など色々なお話をお待ちしております。
お問い合わせページから「あさひ教育ねっと」宛にメールが送れますので、ご活用ください。
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