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              千 葉 県

私立と公立の併願推薦増加へ

 

「学力を問う」要素を加味

千葉県公立高校の入学者選抜は、平成23年度から新しい選抜方法に変わった。従来の「特色ある入学者選抜」及び「学力検査等による入学者選抜」から、「前期選抜」及び「後期選抜」と名称を変え、従来の受検生の個性や特性を重視した選抜方法に、新たに「学力を問う」要素を加味した選抜方法に変更した。変更点にポイントを絞って、次に新制度を説明する。
 その第一は、前期選抜より学力検査(千葉県教育委員会作成の共通問題)を課したことである。もちろんその後に実施される後期選抜でも従来どおり学力検査は実施される。つまり、前期選抜で残念な結果に終わった受験生は、2度学力検査を受検することになる。従来の特色化選抜では、学校独自問題を実施したところ以外は、一度も筆記試験を受けずに高校に合格し入学してくる生徒を生み出してきたわけである。
昨年の進学フェアの模様

背景に「学力見直し論」

 そのため、高校入学後に授業についていけない、授業が分からないといった現象が見られ、受験生の学力に対する不安視が叫ばれてきた。その中で「学力見直し論」が浮上し、前期選抜から学力検査を実施し、学力も含め、その上で個性や特性を見て、より適切に生徒の選抜を実施しようということである。
 学力検査は第1日目に実施され、第2日目には各学校独自の検査が実施される。面接、作文、学校独自問題等、各学校の「期待される生徒像」に基づいて、1つ以上の検査を実施する。この2日目の検査は従来の特色化選抜と考えていい。22年度で50校以上が実施した学校独自問題をどの位の学校が実施するのか注目されたが、学力検査の導入及び昨今の学力検査の難易度上昇から、23年度は千葉東、市立稲毛、実籾及び君津高校の4校、24年度は実籾高校が独自問題を面接に変更し、従来の残り3校が実施した。特色化選抜で学校独自問題を実施しなかった高校については、ほぼ従来の特色化選抜の検査内容と変わらないと考えていい。
首都圏進学フェア2010千葉開催へ

前期選抜中心の募集

 第二は選抜枠(募集定員のうち特色化及び前期選抜で募集する割合)が拡大されたことである。特色化選抜では、普通科及び専門学科(総合学科も含む)とも全体の募集定員のほぼ50%であった。要するに、定員の半分を特色化選抜、半分を学力検査選抜で募集した。それが、新制度では、普通科で60%、専門学科では80%まで募集できるようになった。
 結果、普通科では、中高連携校の関宿高校を除いてすべてが60%、専門学科では理数科を中心に60%、70%とするところもあったが、その9割が80%を前期選抜の定員に設定した。新制度においては、普通科で前期選抜60%・後期選抜40%、専門学科で前期選抜80%・後期選抜20%となり、前期選抜中心の募集となった。

入試日程も変更

 最後の変更点は、入試日程についてである。従来の入試日程に比べ、前期選抜で10日(特色化選抜と比べ)、後期選抜は4日程度遅くなった。また、前期選選抜の実施を2日間とし、後期選抜を1日で終わらせる日程に変更した。後期選抜では、面接等を実施することも考慮し、学力検査の各教科の試験時間を10分短縮し40分とした。これは、入試日程を遅らせることにより、中学校での授業をより余裕のあるものにするねらいがあった。
新制度は、入試日程が遅くなり、最初の選抜(前期)で約全体の65%を募集し、そのため前期から学力検査を課すという、従来の選抜方法とくらべ前期選抜に比重がかかった入試制度と言える。

 

私立と公立の併願推薦増加へ

上位校など厳しい状況

 24年度の千葉県公立入試は、「前期選抜」が2月14日・15日、「後期選抜」が3月1日に実施された。前期選抜は、全日制の募集定員21,622人に対し、39,827人が志願し、平均倍率は1.84倍となった。昨年度と比較し0.02ポイント上昇した。上位校や、中堅どころでも人気がある高校は、昨年にも増して厳しい状況であった。志願者の特に多い学校・学科は次の通りである。船橋(理数)4.17倍、千葉(普通)4.13倍、船橋(普通)3.37倍、八千代(普通)3.34倍、市立千葉(理数)3.08倍、小金(普通)2.98倍、千葉東(普通)2.80倍、薬園台(普通)2.78倍。また、上位校ではない高校でも、佐倉東(調理国際)2.66倍、八千代(体育)2.50倍、生浜(普通)2.46倍、市立柏(普通)2.38倍と高い倍率を記録した。
 後期選抜は、募集定員12,598人に対し、志願者17,483人、志願倍率1.39倍であった。昨年の1.33倍から0.06ポイント上昇した。昨年度いわゆる「後期とりやめ」(前期は受験したが後期は受験せず)が約650人いたが、今年度もその傾向は変わらないが、「とりやめ」は昨年に比べ約150人減少し、その分が倍率に反映されたと推測される。例年どおり上位校は高倍率であるが、八千代(普通)2.24倍、小金(普通)2.05倍、鎌ケ谷(普通)1.84倍、国府台(普通)1.83倍などが、昨年に比して顕著に厳しい入試となった。また、後期選抜の募集定員枠が少ない専門学科については、八千代(体育)3.25倍を筆頭に、人気学科では軒並み2倍を超える倍率を記録した。
昨年の進学フェアの模様

依然曖昧さ残る選抜方法

 新制度にはいくつかの課題も見える。ひとつめは、前期選抜の選抜基準が不透明ということである。前期選抜は、従来の「特色ある入学者選抜」の基本概念を引き継ぐものである。つまり、選抜の基準及び方法については、それぞれの高校が「期待される生徒像」に基づいて決定することとなっている。したがって、学力検査の得点を重視するところ、学習成績他調査書の記載事項(部活動や特別活動他)に高い比重をかけるところ、第2日目の各学校独自の検査を重要視するところと、さまざまな選抜基準・方法が存在し、また、そのことが許されている。
 しかし、前期選抜では、「学力を見直す」という意味で学力検査をすべての受検生に課したにもかかわらず、学力検査の得点を軽んじる傾向が依然あるように思える。前期選抜を終えて、「学力検査はできたのに、僕は何で不合格だったのだろう?」という声がずいぶん聞こえてきた。「選抜基準には他の要素もあるのだよ。」と答えたところで、学力検査を受けた生徒には納得いかないだろうと考えるのが自然だと思われる。こう考えるのも、やはり各高校が発表する選抜基準及び方法が今ひとつ明確になっていないからと考える。詳しく発表しているところもあるが、明確に伝わってこない高校もかなり多い。統一された一目瞭然の選抜基準・方法があればこのことも解決されると思う。選抜方法の曖昧さが、余計な心理的負担を受験生に課している気がする。

難しい後期選抜への臨み方

 二つ目は後期選抜の捉え方である。募集定員は前期選抜に比重がかかり、普通科60%、専門学科80%、全体的には全募集定員の65%が前期選抜で決定する。さらに私立高校に進学する生徒も含めると約70%が、前期選抜終了時に進学先が決定することになる。実際、今年の後期選抜の志願者数は17,483人で、千葉県の中学3年生の約33%にあたる。従来の入試制度では、特色化選抜でだめでも、一般入試で頑張ればいいという傾向も見られたが、約30%の割合では、後期選抜を「二回目のチャレンジ」と前向きに考えることはできず、「二次募集」という捉え方にどうしてもなってしまう。その心理的負担は、受験生にとっては計り知れなく大きいものである。新制度では前期選抜から学力検査が導入されたことで、受験生にとっては、一度学力検査を受けてしまうとそれで入試が終わったと感じてしまい、不合格の場合に後期選抜まで入試に対する意識を維持することはかなり難しいと思える。今年の入試でも、前期選抜の合格発表後に、後期選抜に臨まず私立高校に進学先を決定する生徒が多く見られた。

入試日程は若干改善

 もうひとつは、入試日程があまりにもタイトすぎることが挙げられる。1日も空けず各種手続きが続いた昨年よりは改善されたが、依然、前期発表から後期出願等までかなり厳しい日程であった。前期選抜終了後や志願変更についての相談の時間はほとんど取れないというのが現状である。
 現状の入試制度の利点は? 課題とその対策を今後どうするのか? 従来の制度の特長を生かした入試の一本化(埼玉24年度、茨城及び神奈川25年度より導入)は考えられないのか? など、いろいろ疑問が浮かんでくる。ただ単に2回の受験機会を与えるだけでは、受験生に負担を強いるだけのように思う。
(株式会社総進図書 専務取締役情報企画部長 岡山栄一)

首都圏進学フェア2012in千葉

 受験生の間ですっかり定着し、高い評価をいただいている「首都圏進学フェア2012in千葉」が、今年も幕張メッセ、柏、成田、木更津の千葉県内の4会場で開催されます。千葉県の公立高校の入試制度は、昨年から大きく変更されました。進路選択や受験に向けて不安を抱えている受験生にとっては、進学フェアの会場は、各学校の受験担当の先生方と直接相談のできる唯一の機会です。来春に向けて正確な受験情報をキャッチし、ライバルたちに差をつけましょう。


▲昨年の首都圏進学フェア・幕張メッセ会場の様子

メッセ会場には1万5千人近い来場者

「首都圏進学フェア」は、小学生から高校生までを対象にした総合進学相談会で、県内の公立、私立高校をはじめ、私立中学、専門学校、大学まで多くの学校が参加します。
 会場には、各学校がそれぞれのブースを設け、来春の生徒募集に向けて学校案内の配布やパネル展示、ビデオなどを使って、各校の特色やカリキュラムなどを紹介。ブース内では各校の募集担当の先生方による個別面談方式の進学相談会も行なわれます。
 今年は、例年の通り、メイン会場の幕張メッセ国際会議場を舞台に、8月4日(土)、5日(日)の2日間開かれます。昨年の幕張メッセ会場は、中学から高校、専門学校、大学まで183校が参加しました。入場は無料です。昨年の来場者数は、初日の土曜日が5100人、2日目の日曜日は9050人を数え、会場は受験生や保護者であふれました。
 首都圏進学フェアの開催は、幕張会場だけではありません。今年の日程を紹介すると、メッセ会場に先駆けて、7月29日(日)に柏市の三井ガーデンホテル柏でも開かれます。昨年の柏会場の来場者数は約4千人でした。8月上旬のメッセ会場での開催後は、8月19日(日)に成田市のメルキュールホテル成田で、9月2日(日)には、木更津市の木更津市民会館でそれぞれ開かれ、県北、県東、県南の各地域ごとに、きめ細かく受験生の要望にお応えしています。

将来を決める進路選択

 進路選択と言っても、どうしたらいいのか分からない受験生も多いと思います。高校は、学校によってさまざまな特色があります。例えば、自主性を尊重する学校では,比較的自由な雰囲気でのびのびした校風ですが、その分、自己管理をしっかりしなければなりません。反対に、校則が厳しく、礼儀作法などに厳しい学校もあります。
 また、施設面でも特に私立学校の場合、大きな違いがある場合があります。グラウンドが広く、野球やサッカーが同時にできたり、体育館が充実してさまざまな設備が整っている学校もあります。自分がその学校へ進学する理由、目的、何をやりたいかなどをしっかり考え、自分にあった学校選びをすることはとても重要なことです。通学の利便性も大切ですし、友人、先輩との関係もあります。進路選択は、その人の将来を決めると言っても過言ではありません。
 その点、首都圏進学フェアの会場では、進路や入試担当の先生方が、個別面談方式で受験生のさまざまな不安や疑問に、直接応えてくれます。受験生にとって、中学・高校への進路選択は、大変重要な岐路にもなります。正確な情報のないまま進学し、入学してから、こんな筈ではなかったと後悔しても間に合いません。
 受験生にとって、入学後の部活動や学校生活の様子、大学進学に向けたサポート体制などを事前に知っておくことはとても大切です。悔いのない高校生活送るためにも、進学フェアの会場で正しい情報をしっかりゲットしましょう。

自分の目と耳で確かめよう

 進学フェアの会場では、昨年は楽しいイベントもありました。各学校のブースで受験相談をした後、先生のサインをもらうスタンプラリーを実施。特賞にはiPod nano 8GBが2名に当ったほか、図書カード1000円分が20名に当るなど大好評でした。
 また、「千葉県公立高校入試分析」など、受験生にとって聞き逃せない講演会もあります。共催する朝日新聞からは「受験に新聞がこんなに役立つ」などの講演も行なわれました。それだけではありません。保護者にとって重要な教育資金の相談会や不登校などの相談コーナーも設置され、さまざまなイベントを通じて、会場には入試情報があふれています。
 来春は、高校入試の制度変更から3年目を迎えます。受験の専門家によれば、目標の志望校に到達するためには、早い時期から自分の行きたい学校を決め、夏休みを中心に計画的な学習を続けていくことが重要だと指摘されています。
 進学フェアの会場で、先生方と相談し、自分の目と耳で確かめ、自分にあった学校選びをしましょう。そして、目標に向かってしっかり勉強し、充実した夏休みを送れるかどうかが、勝利への分かれ道だと言われているのです。

             茨 城 県

私立と公立の併願推薦増加へ

県立志向がさらに進み、中堅校〜上位校は高倍率に

 公立高校の授業料無償化や経済不況により、県立高校進学希望者が増えています。今年度の入試では、卒業予定の中3生のうち80.9%が県立高校の全日制への進学を希望しました。これは前年度に比べ0.1ポイント増で、過去10年で最高の割合でした。
 今春(24年度)の県立一般入試での平均志願倍率は1.13倍で、前年度に比べ0.03ポイント上昇しました。平均1.13倍ですが、県内トップ校への志願者は相変わらず高く、水戸一1.79倍、土浦一1.29倍、竹園1.42倍となっています。中高一貫校への移行により定員減となった日立一は、倍率的には1.40倍と例年並みでしたが、同校を敬遠した人数は70名程度あったとみられ、他校に影響を及ぼしています。特に緑岡は志願倍率が1.50倍と最近にない高倍率になりました。
 県立志向が高まったうえ、着実に県立合格を狙うという、安全志向の受験者も増えているようで、土浦や水戸など交通の拠点となる地域の中堅〜上位校間での受験者の移動が目立つようになっています。前年度に倍率が低下した高校の志願が急激に増えるケースがあるので注意が必要です。
 また、実業系専門学科への志願者が増える傾向も見られました。特に水戸商業・古河一(商業系)の志望増が目立ちました。不況の影響で、高校卒業後の就職を見据えた学校選択をする動きがあるようです。

昨年の進学フェアの模様

来春は一般入試のみの一発勝負

 来春(25年度入試)から県立高校入試では推薦入試が廃止され、3月上旬に一般入試のみの1回の選抜となります。これまでの推薦入試で合格していた上位層も一緒に一般入試を受験することになるため、さらに1点を争う厳しい状況となることが予想されます。
 制度変更や倍率の変動などに惑わされることなく、志望校を突破するためには、早い時期からの計画的な学習と、正しい情報収集がカギとなります。

県立選抜は従来通り学力重視の選抜

 25年度の県立高校入試の選抜方法は、これまでの一般入試と同じ方法で行われます。学力検査点と調査書点を別々にそれぞれ数値の高い順に並べ、学力検査点が募集人員の80%以内、調査書点が募集人員の100%以内に入る者を原則として合格とします。残りの枠(B組)は学力検査重視か調査書重視かどちらかの方法を使って合格者を決めるという方式です。どちらを重視するかの人数の割合は、これまで70:30〜30:70となっていましたが、来春は80:20〜20:80となります。これまでも全体の約7割の高校が学力検査重視の割合で選抜していましたが、来春からは上位校を中心に80:20という比率が採用されることも予想され、さらに学力検査重視の選抜の色が濃くなってくるでしょう。

早い時期から志望校を意識する

 来春の入試に向かって、ただ漠然と『受験勉強』を始めても、効率的ではありません。また、『受験勉強』を厳しくて辛いものと感じてしまい、かえって逆効果となることもあります。『受験勉強』への第一歩は、まず志望校を決めることです。自分の行きたい高校が具体的にあれば、その高校に合格するための目的となり、学習意欲も湧いてくるはずです。
自分の成績から『入れる学校』を選ぶとなると対象は限られてしまいます。また、そのような選び方では『合格しよう』という意識も薄くなりがちです。早い時期から『制服・校舎・校風・クラブ活動・進学実績など…』いろいろな角度から高校を研究し、その中から自分に見合う高校を選んでいくようにしましょう。

志望校との距離をしっかり確認

 志望校が決まっても、ただ「行きたい」と思っていただけでは仕方ありません。入試を突破するためには、最終的には学力です。塾内テストや会場もぎテストなどで、自分の学力位置を常に客観的に把握しておくことが大切です。志望校突破にはあとどのくらい学力をアップさせればいいのかチェックしながら、その差を縮めていくためのプランニングが必要となってきます。「入れる学校」ではなく「入りたい学校」に合格するためには、早い時期から計画的に学習していくことが重要なのです。

効率的な「受験勉強」を

 先輩たちの体験談には、「不得意教科の克服が大変だった」「ニガテ教科が重荷になった」といった声が多く聞かれます。しかし、自分の弱点やニガテ分野を把握することは、受験生本人だけでは難しいため、客観的に学力を診断してもらう必要があります。そこで、自分にあった塾を探し、先生のアドバイスを受けることが効果的となってきます。ただがむしゃらに勉強しても力はついていきません。ポイントを抑えた効率のよい勉強が、受験勉強には求められます。ですから、受験のことを熟知した塾の先生のプランに沿って学習を進めていくことが、志望校突破への近道となるわけです。

スタートダッシュのために

 早い時期から受験勉強をはじめた人ほど着実に勝利をつかんでいます。スタートダッシュが大切です。今できることは、これまでの学習内容をチェックすることです。入試問題の6〜7割が1、2年生のときに習った範囲から出題されています。これまで学習してきた範囲がカギを握っているのです。まず、すでに習った学習範囲を新学期までにしっかり理解しておきましょう。とはいっても、教科書全部を最初から読み直したり、問題集を頭から解きはじめたりしては時間がかかってしまいます。自分の苦手科目や理解があいまいなところが分かれば、そこを重点的に勉強でき、成績アップもおおいに期待できます。苦手科目や弱点を把握するためには、やはり客観的に今の自分の学力状態を分析し、それに対するアドバイスを受けられるサポート体制が必要となってきます。

昨年の進学フェアの模様
▲昨年の茨城県進学フェア2011・つくば会場の様子

夏が勝負のとき

「夏休みを制する者が受験を制する」といわれます。そのようなフレーズが定着するくらい、夏休みの受験勉強は大切なのです。学校の授業がある期間は、個々人の時間の使い方に大きな違いは出にくいものです。しかし、学校の授業のない夏休みは、期間が40日間もあるため、その時間の使い方によって、学力の伸びに大きな差が出てきます。どれくらいの時間を勉強に費やせ、どれくらい効率のよい勉強ができるかにかかっているのです。「夏休みにもっと勉強しておけばよかった」という先輩たちの後悔の声が多いのですが、「これまでの人生で一番勉強した!」という夏にしたいものです。そのためにも、何をどう勉強していくのかという長期的な学習プランを今から立てておかなければなりません。

昨年の進学フェアの模様

内申も受験に直結

 各教科の内申は、当然ながら学校での定期テストの点数が反映されます。ですから内申対策としては、まず学校や塾での普段の授業をしっかりと理解することが大切です。それには予習・復習を心がけることからはじめましょう。事前にその日に学習する部分をサラッと見ておくだけでもかなり違いが出てきます。復習も同じで、その日に学習したことをその日のうちに目を通しておくだけでも十分効果があります。また、その日に分からなかったことは、その日のうちに解決しておく習慣も付けておきましょう。普段の授業をしっかり受けることによって、内申は着実にアップします。内申は1年間を通しての学習状況が考慮されるため、急激に上がるものではありません。日々の積み重ねが評価される数値でもあるのです。受験間際になって『あと1点あれば…』と思ってもどうにもならないのが内申なのです。普段の学習も受験対策の一部と考えましょう。

スタートダッシュのために

 受験勉強には、
 1.目標を明確にし、それに合わせた学習を進めていくこと、
 2.本人にやる気を起こさせ、それをサポートする学習環境

 この2点が不可欠となります。
 中堅校を受験するのか、上位難関校を目指すのかで、どのような学習プランや学習環境が必要なのかが変わってきます。
 中堅校を目指すのであれば、学校の授業や教科書を中心に、基礎を固める学習プランを立てましょう。定期テスト対策も含め、普段の学習に重点を置き、内申アップも見据えたプランニングが必要です。塾を選ぶ上でも、どこが理解できていないかを指摘してもらえたり、ニガテ分野を徹底的に教えてくれるようなシステムになっているかを確認しておきましょう。
 上位難関校を目指すのであれば、間違いやすい問題を落とさないことや難問でいかに点数を取れるかがカギとなってきます。そういったテクニックも必要ですから、応用力養成とともに出題傾向分析など受験作戦も視野に入れたプランニングが必要です。受験生自身の性格にもよりますが、塾を選ぶ際にも、同じ目標を持った受験生がいる中で、緊張感が保て、お互いに力を高めあっていけるような環境がいいでしょう。
(取材協力/茨城統一テスト協議会)

私立と公立の併願推薦増加へ

 茨城県内で開かれる進学相談会として、受験生の間で高い評価を得ている「茨城県進学フェア2012」が、今年も水戸市とつくば市の2会場で開催されます。2会場とも、茨城県内の公私立高校をはじめ、県内の私立中学校、東京、千葉、埼玉の私立中学・高校がたくさんのブースを設け、学校案内の資料配布をします。それだけでなく、各学校の入試担当教諭らによる個別の進学相談や受験勉強へのアドバイスなども行なわれ、受験生にとっては進路選択の重要なステップとなるイベントです。進学フェアの会場であふれる最新の受験情報をしっかりゲットし、来春の入試に向けて万全の準備をしましょう。

茨城進学フェア
▲昨年の茨城県進学フェア・水戸会場の様子

水戸とつくばの2会場で開かれます

 受験生の間でもすっかり定着し、県内では最大規模の進学相談会として評価も高い「茨城県進学フェア2012」は、今年で9年目を迎えます。受験生の間では、すでにご承知の方も多いと思いますが、今年も水戸市とつくば市の2会場で開かれます。まず、水戸会場は水戸市の三の丸ホテルで9月30日(日)に、つくば会場は、つくば国際会議場を舞台に10月7日(日)に開催されます。
 進学フェアは、高校進学だけでなく、小学生から中学生までを対象とした総合進学相談会で、茨城県内の多くの県立、私立高校をはじめ、私立中学校が参加。会場内に学校別のブースを設け、2013年度の生徒募集に向けた資料配布や、写真やビデオなどでそれぞれの学校の特色を紹介しています。
 昨年は、水戸会場に1100人、つくば会場に約1000人の受験生や保護者が訪れ、熱心に受験相談を行なっていました。また、相談の後、先生のサインをもらうスタンプラリーも実施。会場の抽選会で特賞のiPod nano 8GBや図書カード1000円分が20名に当るなど、大好評でした。

入試担当の先生と個別の進学面談

 両会場とも、各学校別に学校案内のブースを設け、資料配布するだけでなく、入試担当の先生方が個別面談方式で、来春の入試や受験勉強についてアドバイスしてくれます。受験生にとっては、中学・高校への進路選択は、大変重要な意思決定の機会です。情報不足のまま進学し、入学してから、こんな筈ではなかったと後悔しても間に合いません。進学フェアの会場では、こうした受験生の不安に応えるため、各ブースごとに先生方が直接受験生の疑問に対応してくれます。
 受験生にとっては、入学後の部活動や学校生活の様子、大学進学に向けたサポート体制など、さまざまな疑問や不安、悩みを抱えています。その不安を解消し、親切に答えてくれるのが進学フェアなのです。
 ほかにも、NPO法人茨城教育研究会・高杉俊介理事長による「平成25年度の茨城県高校入試はこうなる」、また、共催する朝日新聞からは「受験に新聞がこんなに役に立つ」などの特別講演会も行なわれ、聞き逃せない来春の最新入試情報が盛りだくさんです。

推薦入学が廃止され、来春からは一発勝負!

 茨城県の今春の高校入試は、経済情勢の不透明感や公立高校の授業料無償化などの影響を受け、「県立志向」がますます高まり、専門家によると、県立全日制への進学希望者が過去10年で最高の割合に達したそうです。県立志向と、入試の失敗を避けたいという「安全志向」は、このところの特徴的な傾向のようです。
 さらに、来春の県立高校入試では推薦入学が廃止され、一般入試のみの1発勝負となります。従って、学力検査重視の傾向はさらに明確になり、目標の志望校へ到達するためには、早い時期から自分の行きたい学校を決め、計画的に学習を積み重ねていくことが大切だと言われています。
模擬テストなどで自分の実力を正しくチェックし、自分の弱点を克服すための効率的な学習の必要性が求められ、受験生にとっては厳しい環境が続いています。

会場を訪れ、自分の目と耳で確かめましょう

 だからこそ、計画的な受験勉強と同時に、進学フェアの会場で入試担当の先生方から直接アドバイスを受け、正しい入試情報の収集がますます必要になってくるわけです。学力だけでなく、受験生にとっては制服や校風、部活の状況、大学進学の実績とサポート体制などさまざまな側面からの情報を入手し、その中から本当に自分にあった学校選びをしてください。
 学校は、校風や教育方針などさまざま点で違いがあります。比較的自由な気風を尊重する学校もあれば、校則が厳しく規律や礼儀を大切にする学校など、いろいろです。施設の点でもグラウンドの広さや体育館の設備の充実など、特に私立学校では大きな違いがあります。
 自分の将来を見据えて、自分はどんな方向に進みたいのか、いい先輩がいるとか、通学に便利だとか、勉強する環境はどうかなど、学校選びのポイントはたくさんあります。「進学フェア」の会場には、そうした疑問に応えてくれる先生方がいっぱいいます。会場を訪れ、自分の目で見て、耳で聞いて確かめるようにしましょう。

 

このコーナーでは皆さんの体験談、ご意見を募集いたします。
「学校教育について」など色々なお話をお待ちしております。
お問い合わせページから「あさひ教育ねっと」宛にメールが送れますので、ご活用ください。

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