今夏、10年に夏の甲子園出場を果たした古豪・銚子商業高校。齊藤監督は会社勤めをしながら、選手の指導に当たっています。
人は気持ちで変われることを野球で実感
野球の指導で重視しているのは人間教育です。選手たちはいずれ社会に出ます。そのときに社会で愛され、認められる人間になってほしい。だからチーム作りでは、気配りや言葉遣いの指導を徹底しています。
そして、野球を通して学んでほしいのは、気持ち一つで人は変われるということ。「勝ちたい」「甲子園に行きたい」という強い意志をもって戦ったこの夏、選手たちはそのことを実感しました。そのことが、これから先の長い人生において、必ず生きるはずです。
我が子だけでなくチームを応援してほしい
高校野球に限らず、今のスポーツ指導者が共通して言うのは「親からの圧力が気になる」ということです。「なぜうちの子を使ってくれないのか」と責められたという話をよく聞きます。
今は本人以上に親が一生懸命になりがちです。我が子が試合に出ることが最優先で、チームはそっちのけ。試合に出られなかったとき、一番悔しい思いをしているのは選手本人のはずなのに、本人よりも親がショックを受けてしまって、我が子をフォローできない。それが行き過ぎると、選手へのプレッシャーになったり、チームの不和へとつながることもあります。
だから、野球部への入部を希望する生徒、保護者への説明会では、指導方針の説明会とあわせて「息子だけでなく、まわりも見てください」とお願いすることもあります。
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| 気配りや言葉遣いは野球以上に厳しく指導 |
ダメなことはダメと 気持ちを込めて叱ること
最近、気になるのは、ダメなものをダメと、親が子どもにはっきりといえない雰囲気があることです。親が子どもに気を使い、ものわかりよくなり過ぎているような気がします。
選手の指導は、押さえつけてもダメですし、おだて過ぎてもうまくいきません。そのバランスがとても大切です。親と子の関係も同じではないでしょうか。叱るときはしっかり気持ちを込めて叱ること。信頼関係が築けていれば、気持ちは必ず伝わるはずです。
そして、今の家庭に大切なのは、親子の絆だと思います。親が一生懸命に生きている姿を子どもに見せていれば、子どもは自然と親を尊敬します。絆や信頼関係はそうやって育まれていくものではないでしょうか。
◆◆プロフィール◆◆
1959年銚子市生まれ。銚子商時代の1976年(昭和51年)夏と1977年(52年)春の2回、甲子園に出場。中央大学卒業後、1982年鹿島石油入社。2001年6月、同社を退社しトラヤ入社。銚子商野球部監督就任。
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