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  未来を拓く学校教育
 独自の教育理念に基づいた教育を実践している中高一貫校が今、改めて注目を集めている。学力だけではなく、人間性の育成、個性や能力の伸長に注力しているのがその理由に挙げられる。未来を拓く若者を育てる中学校の教育現場と理念を紹介したい。

  麗澤中学校 道徳・言語技術・国際人教育を通じ生きるための「心の力」を鍛える

道徳教育を核に実践的教育を展開
 開校は平成14年。麗澤中学校は緑豊かな自然を抱える45万m2の広大なキャンパス内に位置する開校3年目の新しい学校だ。
 教育のバックボーンとなっているのは、法学博士である創立者の廣池千九郎(1866‐1938年)が提唱したモラロジー(道徳科学)。モラロジーとは人間がより良く生きるための指針を探求することを目的とした総合人間学のこと。同校はこのモラロジーを教育の核に、自発的な実践を重視した「心の力」の育成に取り組んでいる。

自ら考え、実践する「自分(ゆめ)プロジェクト」
 麗澤中学校の独自のプログラムの一つが、問題を解決するための具体的な方法を、実践的に身につける「自分(ゆめ)プロジェクト」だ。自然や文化、社会など自分を取り巻く環境の中から各自のテーマを見つけ、フィールドワークや実践体験を通じて3年間をかけて調査・研究を行う。
 「自分プロジェクト」は中高一貫の同校の教育の柱であり、「どう生きたいか」「何のために学び働くか」を自分に問いかける、将来のための準備教育となっている。


情報伝達のためのテクニックを鍛える
 すべての教科の基本として、同校では日本で初めての言語技術教育(ランゲージ・アーツ)に特に力を入れている。これは欧米の国語教育をモデルに導入されたコミュニケーションのテクニックを鍛えるための専門的なトレーニング。他教科はもちろん、実社会でも必要とされる対話力、説明力、論争力、分析力、論理的思考力などの育成を目的としている。日本で初めての試みに注目も高く、文部科学省の研究開発学校に指定されている。

海外研修で自国と他国の文化を学ぶ
 言語技術教育と並んで注力しているのが国際人教育だ。同校では、ネイティブ教員と日本人教員によるTT(ティーム・ティーチング)に加え、中学3年次にニュージーランドでのホームステイ研修を実施している。
 この研修で、生徒たちはニュージーランドのホストファミリーに日本文化をプレゼンテーションする課題を与えられる。これは、自国の伝統と文化を理解できてこそ、真の国際人たり得るとい同校の理念に基づいてのもので、英語を身につけるための英語教育とは一線を画している。

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麗澤中学校
〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
TEL.04-7173-3700 FAX.04-7173-3716
http://www.hs.reitaku.jp/

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  志学館中等部 独自の指導システムと学習環境で現役合格に向けた実力を養成

英・数は習熟度別にレベルアップを目指す
 中高一貫の6年間の教育で、現役での大学合格を目指す志学館。「学力面においても、人間関係においても、心にゆとりのある6ヵ年教育は利点が大きい」と渡邉眞弥校長は説明する。
 学力面においては、基礎をしっかりと身につけることを重視し、主要5教科に焦点を当てた独自のカリキュラムを実施している。
 その一つが、英語と数学の習熟度別クラス編成だ。クラスを習熟度別に3段階に分け、少人数のクラスで生徒一人ひとりのレベルに応じたきめ細やかな指導を展開している。


脳を活性化する速読法を授業に導入
 5年前からはパソコンを使った速読法のトレーニングも実践している。これは、右脳を活性化させる効果があるといわれる速読を利用した、学習効率アップのための脳活性トレーニング。
 その効果については具体的データがないため断言はできないが、教師からは「理解するスピードが確実に速くなっている」と評価は高い。通常の授業とは異なる速読は、生徒の気分転換にも役立っているという。


細やかに対応できる少人数の生徒規模
 中高一貫教育の人間関係においての利点は、時間をかけて生徒と生徒、生徒と教師の関係をじっくりと築けることだ。加えて、1学年100名前後の同校の場合、一人ひとりの生徒に教師の目が届きやすく、生徒を理解し、細やかな指導を行うことができる。



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志学館中等部
〒292-8568 千葉県木更津市真舟3-29-1
TEL.0438-37-3131(代) FAX.0438-37-3184
http://www.shigakukan.ed.jp/home/index.html

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  茗溪学園中学校 自分自身を伸ばしていくためのスタディ・スキルズを身につける

世界で活躍するための生きる力を育む
 茗溪学園中学校は1979年、東京教育大学(現筑波大学)の同窓会が設立した中高一貫の学校。“知育偏重という中等教育批判に応える研究実験校”とし、独自の教育プログラムを展開してきた。
 同校が目指す教育は、「スタディ・スキルズ」の獲得。スタディ・スキルズとは「世界に飛び出しても通用する学力」のこと。知識の獲得から疑問点の抱き方、調査方法、解決方法までのステップをカリキュラムに組み込みながら、考える力と行動する力を備えた人材を育てることが、同校の教育の柱となっている。


実体験を通して生きた知識を習得
 例えば国語では、“読み方”の学習を大切にしている。さまざまな形式の読解を学ぶことで、技法や理論展開、討論法などを、学んでいく。これを6年間積み重ねることで、読解力だけでなく自分で考える力も身についていく。理科では体験することを重視し、専門の教員が高いレベルの実験を楽しく行っている。考える楽しさを育てることで、自然や科学に対する生徒たちの関心や理解は深まっていく。
 また、英語ではネイティブ教師と日本人教師によるティーム・ティーチングにより、実用的なコミュニケーション能力を身につけていく。
 スタディ・スキルズを身につけるには教室内で学ぶ知識だけでなく、フィールドで実体験として培われる経験も大切だ。同校では年1回、キャンプや研修旅行を実施し、事前調査や実地調査をレポートとして提出させている。同時に、試練に耐えられる耐力(体力)を養うことを目的に、キャンプや臨海訓練、校技大会なども行っている。


高校2年次に提出する「17才の卒論」
 茗溪学園の校内では、廊下や壁の至るところに絵画や書道、彫刻などの芸術作品が展示されている。これらはほとんどが、生徒たちの手によるものだ。同校は感性や創造力を育むため、同校は芸術や科学分野の教育にも力を入れている。筑波学園都市という立地を生かし、研究者を招いたセミナーなども実施している。
 こうしたスタディ・スキルズの集大成が、高校2年次に行う個人課題研究だ。各自が研究テーマを決め、1年間にわたり調査・研究を行う。その過程では大学や企業を訪問することもある本格的な研究で、そのレベルは大学の卒論にも劣らないと高く評価されている。

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茗溪学園中学校
〒305-8502 茨城県つくば市稲荷前1-1
TEL.029-851-6611 FAX.029-851-5455
http://www.meikei.ac.jp/

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  常総学院中学校 大学のその先を見据えた教育で社会に貢献できる人材を育成する

基礎・基本重視のカリキュラム
 平成17年度に創立10年目を迎える常総学院中学校。その教育方針は、将来、専門分野で活躍できる人材の育成だ。そのためには基礎学力が必要不可欠であると考えている。また、高校3年までのカリキュラムを高校2年までの5年間で終え、高校3年次には大学受験対策の指導を行うなど、中高一貫教育の利点を生かした教育を実践している。
 中学校の教育で特に重視しているのは体験だ。例えば、理科は2コマ連続の100分授業で実験に時間を十分に割き、社会では校外学習や調査を多く取り入れ、実際にものを見て感じてもらう。国語では読解力を身につけるための演習授業も行っている。
 英語は日本人教師によるRE(レギュラー)の他、1クラスを3分割したネイティブ教師によるCE(コミュニケーション)を設け、英語を道具として使うための実践的な教育に取り組んでいる。


独自のコース制で将来の生き方を考える
 同学院は平成15年度に医学部・法学部・東大からなる3コース制を導入した。といっても、高1までは教育課程に違いはなく、放課後に実施する補習でコースごとの特色を持たせている。
 中学校でコース制を導入したのは、最終目標を医学部・法学部・東大合格に定めるためではなく、将来の職業に対する意識づけの意味合いが強い。職業に対する意識を育て、将来、「社会に貢献する」という意識を持たせながら指導することがその狙いだ。
 保護者を講師として招くボランティアティーチャー講演も、職業に対する意識づけに大きな役割を担っている。医師、弁護士、司法書士など、社会人として活躍している人生の先輩たちの話は、生徒たちが進路を考える上で大きな指針となっている。


人間性を育てる学外活動にも注力
 生徒の人間性を育てる上で、同学院が力を入れているのが学校行事だ。文化祭や体育祭、マラソン大会、クラスマッチなど、同学院では1年を通して全員参加型のさまざまな行事が行われる。また、情操教育の一環として、全員必修で特別養護老人ホームを訪問する年1回のボランティア研修も毎年実施している。
 JR荒川沖駅からスクールバスで15分ほどの緑豊かな自然に囲まれた同学院は、学習環境にも恵まれている。土のグランド2面とテニスコートなどスポーツ施設も充実し、生徒の9割がサークル活動に参加するなど、放課後の時間を有意義に過ごしているという。

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常総学院中学校
〒300-0849 茨城県土浦市中村西根1010番地
TEL.029-842-0708 FAX.029-842-1014
http://www.joso.ac.jp/junior/

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